セーブデータを弄る【みんなのA列車で行こうPC】
約3年前に発売された「みんなのA列車で行こうPC」。
今でもちょくちょく楽しんでいるのですが、先日Steamを再インストールした際にセーブデータを飛ばしてしまって...。
結構凹んだんですが、一番面倒くさいのはクラウドセーブ非対応のため、シナリオをまた一から開始しないといけないということ。
そこで何とか初期マップをスキップできないかな,,,と思ってセーブデータを弄ってみました。
まずどこにセーブデータがあるのか
Steamに詳しい方なら大体見当つくとは思うのですが、そうでない方も多いと思うので。
このソフトがインストールされているディレクトリは以下になります。
C:\Program Files\Steam\steamapps\common\ATrainPC\
ちなみにSteamのソフトダウンロード先を変更している場合は、"Steam"より頭の部分を適時読み替えてください。
さて肝心のセーブデータですが、"userdata"フォルダの中にあります。
このフォルダの構成を説明すると、
"scenario"
ライバルデータの保存先。開くとさらにフォルダが分かれており、"slot1"→1つ目のシナリオ(A列車で行こう)、"slot2"→2つ目のシナリオ(循環する都市)というようになっている
"slot○○"
ゲームのセーブデータ。ロード画面の"DATA○○"というように番号が対応している
"systemdata"
ゲームの進行状況を保存しているファイル
のようになっています。
つまり、ゲームの進行状況を弄るにはこの”systemdata”を弄ればいいということになりますね。
実際に弄っていく
早速このsystemdataファイルを開いていくのですが、このファイル、拡張子がないため何のファイルなのか分かりません。
とりあえずメモ帳で開いてみても、意味不明な文字列が表示されるだけです。
バイナリエディターで開く
とはいえ、大体この手のファイルはバイナリエディタで開きます。
バイナリエディタについて今回説明はしませんが、とりあえずよくわからなかったら以下のリンク先で「FavBinedit」をダウンロードしてください。
なお今回はこのソフトで編集していきますが、他のバイナリエディタでも基本的に同じ操作になると思います。
このソフトでsyatemdataファイルを開くと、以下のような画面になると思います。
右の段に「会社名」、「社長名」というように、ゲーム内で設定した会社名と社長名それぞれが表示されていればOKです。
意味不明な文字列ばっかりで会社名等が表示されていない場合は、文字コードを「UTF-8」に設定しましょう。
上段の「設定」、「文字エンコード」の順にクリックし、「UTF-8」を選択してください。
編集していく
編集する準備が整ったら、実際にデータを弄っていきます。
注意:編集する前に必ずバックアップを取ってください。編集したことで不利益を被っても、当ブログは一切責任を負いません。
データは3DSでのDLC第二弾と、それ以外で場所が分かれています。
またできるだけ分かりやすいように説明していますが、ゲームの進行状況や設定情報などで値の位置がずれるため、分かりにくいところがあるかもしれません。
なおこのセーブデータは基本的に4個の値で1セット(2文字×4個)になっているため、これを基準に見ていくと比較的分かりやすいかもしれません。
「A列車で行こう」~「水と絶壁の間で」
頭の部分に「32 32 00 00」という値があり(写真赤枠)、これより後ろの20個の値(緑線部分)が各シナリオのクリア状況と連動しています。
各クリア状況と数値の対応は以下のようになっています。
FF FF FF FF:未クリア
00 00 00 00:難易度「やさしい」でクリア
01 00 00 00:難易度「標準」でクリア
02 00 00 00:難易度「いばらの道」でクリア
「萌ゆる渓谷の向こうに」~「企業倒産の爪痕」
ファイル後半、大量に00が並んだ頭の方に「F6 59 24 16」という値があります(写真赤枠)。
この値より5個前にある値(写真青枠)が「萌ゆる渓谷の向こうに」のデータであり、後ろ2つがそれぞれ「モォ~んだいのある街」、「企業倒産の爪痕」のデータになっています。
数値の対応は上段と同じです。
※私が確認した限り目印にしている値は環境によらず固定だったんですが、違っていたらごめんなさい。
セーブし、反映
編集を終えたら上書き保存します。
なおこの時ゲームを既に起動している場合は、必ず保存前にゲームごと終了してください。
ゲームのセーブ・ロード時にこのファイルが編集されることがあり、干渉を避けるためです。
保存後ゲームを起動すると、進行状況が正しく反映されているはずです。
まとめ
そもそもこのゲームがSteamのクラウドセーブに対応してくれればこんな面倒なことやらなくて済むのですが...。
いやアンインストール前にセーブデータをバックアップしておけっていう話か。
というわけで、相変わらず需要の分からないメモ書き的な記事でした。
OEM情報編集ツール v2.0を公開しました
久しぶりにアクセス解析を見たところ、以前公開したOEM情報編集ツールのページアクセスか意外に多かったので、需要は多分ないと思うもののv2.0を公開しましたので紹介を。
概要
メーカー製デバイスには必ずと言っていいほど登録されている、OEM(製造者)情報を編集するツールです。
おまけで所有者情報も編集できるようになっています。
作っておいてにはなりますが、正直使いどころが分からないソフトです。
OEM情報の編集
基本的には見たまんまで編集できるようになっています。
バックアップ/インポート
登録されている情報をXMLファイルに書き出す・読み込むことができる機能です。
メーカー製デバイスで既にデータが登録されている場合、編集する前にバックアップを取っておくといいでしょう。
企業での一括インストールなどに...使えないか。
編集
編集可能な項目は6つあり、コントロールパネルのシステムページにそれぞれ反映されます。
「製造元」~「サポート - 営業時間」の各項目は入力した内容がそのまま表示されます。
「サポート - リンク」項目は「オンラインサポート」リンクをクリックした際に開くサイトを入力します。
「ロゴ」項目は入力したパスの画像を表示します。
この画像は200x200ピクセルのビットマップ画像である必要があります。
なおWindows10以降では設定アプリのバージョン情報タブにも一部の情報が表示されます。
反映
そのまんまです。
「反映」でレジストリに反映、「”システム”を開く」でコントロールパネルのシステムページを開きます。
「クリーン(高度)」は該当するレジストリキーを削除します。削除したところで特に不具合は発生しないのでご安心を。
ログ
ソフト下部にログを表示するようにしました。
以前のソフトよりは情報が見やすくなっていると思います。
所有者情報の編集
OEM情報よりも需要がないと思われますが、所有者情報も編集できます。
ちなみに所有者情報はスタートメニューで「winver」と打ち込むと確認できます(Windows10の場合)。
それ以外のOSではwinver.exeを実行すると確認できます。
編集
基本的にOEM情報の編集画面と同じです。
それぞれの項目に入力した内容がそのまま表示されます。
「反映」、「クリーン」ボタンも同様です。
まとめ・ダウンロード
相変わらず使いどころが分かりませんが、どこかでお役に立てれば嬉しいです。
なお、ソフト自体はいくらでも拡張できるので、Windowsで弄りたい項目などがあればご意見をお寄せいただけると...。
ダウンロードは以下のリンクからどうぞ。
なお以前のバージョンがリンク切れとなっており、ご迷惑をおかけしました。
動作環境
OS:Windows7以降の32ビット/64ビットWindows
必須ソフト:.net framework 4.6 (最新の更新プログラムに含まれています)
Windows Terminalをカスタマイズしてみたり
大体1年ぶりくらいなんですが、また色々書きたくなったので書いていこうかと。
さて、つい先日コマンドプロンプト(cmd.exe)とWindows PowerShellの後継にあたる「Windows Terminal」がMicrosoftストアでプレビュー公開されました。
早速インストールしたので、色々見ていこうと思います。
※バージョン0.2.1715.0で検証しています。
概要
今年5月に開かれたイベントにて、Microsoftは新しいターミナルアプリである「Microsoft Terminal」が発表され、その後Githubにてベータ版が公開されていました。
基本的にはコマンドプロンプトとPowerShellを包括的に管理しつつ、WSLやLinux等外部コンソールも利用できるようになったのが大きなところでしょう。
また従来から望まれていたタブによる複数コンソールの切り替え機能や、新しくなったテキストエンジンの搭載、GPUアクセラレーションへの対応など様々な部分が改善されています。
使い勝手は?
まだプレビュー版ということもあり、不安定な部分や未完成の部分は多いものの、軒並み良好といった感じです。
タブの切り替え機能は複数ウィンドウやコンソールを跨いで作業するときに重宝しますし、グラフィックが改善されたことで全体的にコマンドが読みやすくなった印象もあります。
また背景色や文字色を変更する機能(既に現在のコンソールにも実装されていますが)や、背景の透過機能なども備わっており、正式版では壁紙設定なども行えるようになるようです。
カスタマイズしていく
さて、実際に使用するにあたってカスタマイズをしていきます。
とはいってもコンソールの追加、色の変更くらいしか紹介できませんが...。
なおプレビュー版では設定ボタンである「setting」をクリックすると写真のようなjsonファイルが開くようになっており、GUIによる設定はまだ行うことができません。
コンソールの追加
インストール時点で存在するコンソールが自動的に追加され起動可能になりますが、一部のコンソールは手動で追加する必要があります。
ここでは例として、Windows SDKツールに含まれる「展開およびイメージングツール環境」を設定していきます。
1. パスを確認する
言わずもがなではありますが、まず起動するコンソールのパスを控えておきます。
展開およびイメージングツール環境の場合は、以下のようなパスになります。
C:\WINDOWS\system32\cmd.exe /k "D:\Program Files\Windows Kits\10\Assessment and Deployment Kit\Deployment Tools\DandISetEnv.bat"
2. jsonファイルに記述
パスを控えたら早速設定ファイルの中ほど、profiles欄に以下のコードを追加します。
{
"acrylicOpacity" : 0.75,
"closeOnExit" : true,
"colorScheme" : "Campbell",
"commandline" : "cmd.exe /k \"\"\"D:\\Program Files\\Windows Kits\\10\\Assessment and Deployment Kit\\Deployment Tools\\DandISetEnv.bat\"\"\"",
"cursorColor" : "#FFFFFF",
"cursorShape" : "bar",
"fontFace" : "Consolas",
"fontSize" : 10,
"guid" : "{0caa0dad-35be-5f56-a8ff-afceeeaa6101}",
"historySize" : 9001,
"icon" : "ms-appx:///ProfileIcons/{0caa0dad-35be-5f56-a8ff-afceeeaa6101}.png",
"name" : "Windows Imaging Tool",
"padding" : "0, 0, 0, 0",
"snapOnInput" : true,
"startingDirectory" : "%USERPROFILE%",
"useAcrylic" : true
},
ざっくりと各行の説明をすると以下の通りです。
acrylicOpacity:透過率。1.0に近いほど透過。後述のuseAcrylicオプションをtrueにしないと値に関係なく透過しない。
closeOnExit:xボタン押したときに自動的にExitするかどうか。
colorScheme:後述する各種色設定のプリセット。
commandline:実行ファイルのパス。ただ単に実行ファイルだけ(オプションなし)ならダブルクォーテーションで囲った中に絶対パスでOK。ただし例のようにオプション付きで起動させる場合はエスケープ処理する必要があり、/kの後のパスを\"\"\"と\"\"\""で囲ってやる必要がある。
cursorColor~fontSize:読んだまんま。
guid:アプリケーション固有のID。一度起動するとセットされる。
icon:タブに表示するアイコンの設定。設定ファイルがあるファルダにアイコンファイルを入れておく必要あり。
name:コンソール一覧で表示する名称。現状日本語は非対応。
startingDirectory:起動時のパス。各種変数が使える。なお権限に関係なくこのパスの値を開く。
useAcrylic:たぶんグラフィックアクセラレータの設定。trueだとグラフィックが拡張されてacrylicOpacityの値に応じて透過するようになる。
記述後上書き保存すると反映されます。
なお何らかの値が間違っていたりして読み込めないときは、自動的にインストール時のデフォルトファイルが読み込まれます。
デフォルトコンソールの変更
起動時、および+ボタンをクリックした時に立ち上がるコンソールの変更方法です。
設定ファイルの頭、globals欄の値を変更します。
"defaultProfile" : "{0caa0dad-35be-5f56-a8ff-afceeeaa6102}"
この時設定する値ですが、コンソール設定部分のguidの値に呼応しています。
したがってデフォルトに設定したいコンソールのguid値を設定すればOKです。
なおこの値は(おそらく)Terminal初回起動時に設定されているため、guid値が存在しない場合は一度Terminalを起動してみてください。
また任意の値を設定しても大丈夫なはずです。
各部分の色変更
コンソールごとにテーマとして背景色や文字色を設定することができます。
設定ファイルの後ろ、schemes欄を編集していきます。
"background" : "#0C0C0C",
"black" : "#0C0C0C",
"blue" : "#0037DA",
"brightBlack" : "#767676",
"brightBlue" : "#3B78FF",
"brightCyan" : "#61D6D6",
"brightGreen" : "#16C60C",
"brightPurple" : "#B4009E",
"brightRed" : "#E74856",
"brightWhite" : "#F2F2F2",
"brightYellow" : "#F9F1A5",
"cyan" : "#3A96DD",
"foreground" : "#F2F2F2",
"green" : "#13A10E",
"name" : "Campbell",
"purple" : "#881798",
"red" : "#C50F1F",
"white" : "#CCCCCC",
"yellow" : "#C19C00"
基本的には変数名通りの意味です。
なおnameの値がテーマ名となり、この値がコンソール設定部分のcolorScheme値と呼応しています。
ショートカットキーについて
設定ファイルのglobal欄にkeybindingsという項目があり、ここで各ショートカットキーの設定ができるようなのですが、現状記述してある変数以外は使用できないようです。
(CopyやPasteといった変数も存在しているようなのですが、設定しても機能しません。)
不具合
そもそもPreview版なので仕方がないのですが、まだまだ不具合や未実装の部分が多くあります。
軽く触れた時に見つかったものとしては
・サイズ変更でグラフィックがおかしくなる
・すべてタブを閉じた際にフリーズ
・コピー、ペーストが機能しない
などなど。そこまで致命的なものではありませんが...。
今後のアップデートに期待です。
まとめ
Windowsのコンソールは長いことコマンドプロンプトがメインで、やっとPowerShellに置き換えられたと思ったら新しいターミナルアプリ...。
かなり方針が右往左往していましたが、これでやっと落ち着くんでしょうか。
Linuxへの対応も随分進んできましたし、今後に期待ができるアプリです。
関連リンク
次世代Office 2019が配信開始!導入方法は?
多忙に多忙を重ねてかなり久々の更新となってしまいました...
今日は先日公開されたOffice 2019のPreview版を導入することができたので、その方法やOffice 2016との違いを見ていきたいと思います。
もくじ
Ofiice 2019とは
Office 2019は現行のOffice 2016の後継製品として、2018年2月1日に発表されました。
発売は今年秋ごろが見込まれており、サポートされるOSはWindows10に限定されます。
Office製品には現在永続ライセンスの製品と、月単位の契約のOffice 365が提供されていますが、Office 2019ではどちらにも対応するようです。
他にも特記すべき事項として、サポート期間が他の製品とは異なっていることに注意が必要です。
本来Office製品はメインストリームサポートと呼ばれる通常のサポート期間が5年、これに加えてセキュリティ上の問題のみを修正する延長サポートが5年の合わせて10年間がサポート期間となりますが、Office 2019ではメインストリームサポートが5年+延長サポートが2年の計7年しかサポート期間となりません。
これはOffice 2016のサポート期間と合わせるために調整されたようですが、詳しい理由は不明です。
Preview版が配信開始
さてこのOffice 2019ですが、先日よりPreview版が企業・組織向けサブスクリプション製品として配信開始されました。
組織向けの限定配信のため、通常ではダウンロード・インストールすることができませんが、開発者向けOfficeの展開ツールを使用することでインストールが可能となっているので、その手順を説明していきたいと思います。
導入方法
①: 既存のOfficeをアンインストールする
まず準備作業として、既存のOffice製品が入っているとトラブルになりかねないのでアンインストールし、Windowsを再起動します。
②: Office展開ツールをダウンロードする
下記のリンクにジャンプし、「Download」ボタンを押して任意の場所にダウンロードします。
Download Office 2016 Deployment Tool from Official Microsoft Download Center
③: 実行ファイルを実行し、展開する
ダウンロードしたファイルを実行し、「Click here to...」にチェックを入れてから「Continue」をクリックします。
続いて展開する場所を選択し、「OK」をクリックします。
④: 「configuration.xml」を編集する
展開が終わると、画像のように二つのファイルが作成されます。
このうち、「configuration.xml」をメモ帳などのテキストエディターで開き、中身を一度すべて消してから次の内容をコピー&ペーストします。
<Configuration>
<Add OfficeClientEdition="64">
<Product ID="ProPlus2019Retail">
<Language ID="ja-jp" />
</Product>
</Add>
<Updates Enabled="TRUE" Channel="Monthly" />
<Property Name="AUTOACTIVATE" Value="1" />
</Configuration>
書き換えが終わったら上書き保存してください。
⑤: Powershellを呼び出す
続いてPowerShellを管理者権限で起動し、先ほど展開したフォルダーへ移動します。
Ⅰ PowerShellを管理者権限で起動
スタートボタンを右クリック、あるいはWin+Xキーを押してWinXメニューを開き、「PowerShell(管理者)」をクリックします。
Ⅱ 展開したフォルダーのパスをコピー
エクスプローラーで展開先のフォルダーを開き、上部のアドレスバーでパスをコピーします。
Ⅲ PowerShellのディレクトリを移動
PowerShellが起動したらまず「cd」と打ち込み、半角スペースを入れてから先ほどコピーしたパスを貼り付け、最後にEnterキーを押しディレクトリを移動します。
⑥: 「Setup.exe」をオプション付きで起動
PowerShellのディレクトリの移動が終わったら、次のコマンドを打ち込み、実行することでOffice 2019のインストールが始まります。
.\Setup.exe /configure configuration.xml
⑦: 製品を確認
インストール終了後、Office製品を立ち上げて「ファイル」→「アカウント」の順にクリックし、製品情報欄を確認してみてください。
手順通りインストールできていれば、「Office Professional Plus 2019 Preview」という製品がインストールされているはずです。
余談ですが、現時点でのOffice 2019の最新版はバージョン1804、ビルド9226.2114となっていますが、最新のOffice 365 Insider Previewでもバージョン1804、ビルド9226.2114となっています。
※ ライセンスについて
現段階でのOffice 2019はPreview版のため、インストールと同時にライセンス認証が自動で行われ、手動でアクティベーションする必要はありません。
Office 2016との違いは?
今のところOffice 2019は、Office 365におけるOffice 2016で追加された機能を追加しただけにとどまっており、永続ライセンス版のOffice 2016と比較すると各種機能が追加されているものの、Office 365にて提供されているOffice 2016と比べると目新しい機能は少ないようです。
Office Technical Blogの情報によると、Office 365向けに提供されたExcelにおける株価チャートグラフ、PowerPointでのペンを使った描画機能やズームアニメーションなどが追加されたようです。
まとめ
新機能が盛りだくさん、というよりかは永続ライセンス版のOffice製品をOffice 365版のOffice 2016と同じラインに合わせたといったところでしょうか。
とはいえまだPreview版が公開されてから数日ですし、今後のアップデートでさらなる新機能の追加が起こることも十分あり得ます。
ということで、今後のアップデートに要注目です。
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デスクトップ向け第8世代CPU Coffee Lake-S 発表!
米intel社は現地時間24日、第8世代プロセッサのデスクトップシリーズ、Coffee Lake-Sを発表しました。
既に発表済みのモバイル向け第8世代プロセッサ、Kaby Lake Refreshに続く製品となりますが、ラインナップや仕様はどのようになっているのでしょうか。
簡単ではありますが、発表済みの情報をまとめてみました。
もくじ
基本性能
型番 | ベースクロック[GHz] | 最大周波数(シングル)[GHz] | コア/スレッド数 | TDP[W] | キャッシ[MB]ュ | 価格(USDユーロ) |
---|---|---|---|---|---|---|
Core i7-8700K | 3.7 | 4.7 | 6/12 | 95 | 12 | 359 |
Core i7-8700 | 3.2 | 4.6 | 6/12 | 65 | 12 | 303 |
Core i5-8600K | 3.6 | 4.3 | 6/6 | 95 | 9 | 257 |
Core i5-8400 | 2.8 | 4.0 | 6/6 | 65 | 9 | 182 |
Core i3-8350K | 4.0 | N/A | 4/4 | 91 | 9 | 168 |
Core i3-8100 | 3.6 | N/A | 4/4 | 65 | 9 | 168 |
Intel公式発表より一部抜粋
メインストリームも遂に6コアへ
Ryzen7シリーズを筆頭に4コア以上のCPUが低価格で広く出回るようになったことでIntelも焦ったのか、ついにメインストリームのCPUにおいてもコア数上限が上がりました。
既に発表済みのUシリーズは4コアと据え置きになっているものの、ハイエンドクラスであるi7-8700/Kが6コア12スレッド、ミドルクラスのi5-8400/8600Kが6コア6スレッド、ローエンドのi3-8100/8350Kが4コア4スレッドといずれも第7世代プロセッサの同モデルから2コア増えています。
これは純粋に処理能力が向上したことを意味しており、第7世代以前のCPUと性能差が大きく開くことは確実なようです。
特にゲーム性能については内蔵GPUが引き続き強化されていることもあり、i7-8700Kでは前世代の同モデルと比較して約25%のフレームレートアップが見込めるようです。
一方でi5シリーズ以下についてはハイパースレッディングがオフになっており、今後オンにされるのか気になるところです。
チップセットは事実上互換なし
CPUの内部プロセスルールは第7世代の14+nmから改良版となる14++nmとなりました。
またソケットは第7世代同様LGA 1151ソケットを使用しているもののZ270チップセットとは電源関係の仕様が異なっています。
したがってZ270チップセットにも載せられるものの動作しないため、新たに投入されるZ370チップセットを使用する必要があります。
動作周波数は全体的に下げられる形に
ソケットをそのままにコア数が増加したためなのか、どのモデルも第7世代CPUよりもベースクロックが引き下げられています。
例えばi7-8700Kは3.7GHzと前世代同モデルであるi7-7700Kの4.2GHzに比べ500MBzほど低下、という具合です。
とはいえシングルコアでの最大動作周波数はi7-7700Kの4.5GHzに比べ200MHz増加した4.7GHzとなっており、そこまで心配する必要はなさそうです。
一方でターボブーストテクノロジーを搭載していないi3-8350Kやi3-8100は純粋に前世代より動作周波数が下がった形となり、コア数が増えたことで性能がどれほどアップするのか微妙なところでしょうか。
そもそもKシリーズはオーバークロック向けですし、無印の性能がどの程度になるのかとても気になりますね。
またCPUの1次キャッシュがi7シリーズは12MB、i5シリーズでは9MB、i3シリーズで6MBと軒並み前世代よりも引き上げられており、さらなる高速化や効率化が望めそうです。
まとめ
AMDが台頭してきたことで随分急ピッチで第8世代CPUを発表していますが、ハイエンドクラスではコア数増加によるゲームなど3Dグラフィックで大幅性能アップ、それ以外でもマルチスレッドからシングルスレッド・コア増加により全体的な性能アップが見込めますね。
ここのところCore-Xシリーズの発表が続いたことで目新しさは感じられませんが、値段も多少なりとも値下げされており第2世代など初期のCoreシリーズを使用している方は買い替えを検討してもよさそうですね。
引き続き第8世代製品の発表は続きますから随時お伝えしようと思います。
関連リンク
インテル公式ホームページ
インテル - Newsroom
また、今回発表された製品の詳細については以下公式資料に記載されています。