デスクトップ向け第8世代CPU Coffee Lake-S 発表!
米intel社は現地時間24日、第8世代プロセッサのデスクトップシリーズ、Coffee Lake-Sを発表しました。
既に発表済みのモバイル向け第8世代プロセッサ、Kaby Lake Refreshに続く製品となりますが、ラインナップや仕様はどのようになっているのでしょうか。
簡単ではありますが、発表済みの情報をまとめてみました。
もくじ
基本性能
型番 | ベースクロック[GHz] | 最大周波数(シングル)[GHz] | コア/スレッド数 | TDP[W] | キャッシ[MB]ュ | 価格(USDユーロ) |
---|---|---|---|---|---|---|
Core i7-8700K | 3.7 | 4.7 | 6/12 | 95 | 12 | 359 |
Core i7-8700 | 3.2 | 4.6 | 6/12 | 65 | 12 | 303 |
Core i5-8600K | 3.6 | 4.3 | 6/6 | 95 | 9 | 257 |
Core i5-8400 | 2.8 | 4.0 | 6/6 | 65 | 9 | 182 |
Core i3-8350K | 4.0 | N/A | 4/4 | 91 | 9 | 168 |
Core i3-8100 | 3.6 | N/A | 4/4 | 65 | 9 | 168 |
Intel公式発表より一部抜粋
メインストリームも遂に6コアへ
Ryzen7シリーズを筆頭に4コア以上のCPUが低価格で広く出回るようになったことでIntelも焦ったのか、ついにメインストリームのCPUにおいてもコア数上限が上がりました。
既に発表済みのUシリーズは4コアと据え置きになっているものの、ハイエンドクラスであるi7-8700/Kが6コア12スレッド、ミドルクラスのi5-8400/8600Kが6コア6スレッド、ローエンドのi3-8100/8350Kが4コア4スレッドといずれも第7世代プロセッサの同モデルから2コア増えています。
これは純粋に処理能力が向上したことを意味しており、第7世代以前のCPUと性能差が大きく開くことは確実なようです。
特にゲーム性能については内蔵GPUが引き続き強化されていることもあり、i7-8700Kでは前世代の同モデルと比較して約25%のフレームレートアップが見込めるようです。
一方でi5シリーズ以下についてはハイパースレッディングがオフになっており、今後オンにされるのか気になるところです。
チップセットは事実上互換なし
CPUの内部プロセスルールは第7世代の14+nmから改良版となる14++nmとなりました。
またソケットは第7世代同様LGA 1151ソケットを使用しているもののZ270チップセットとは電源関係の仕様が異なっています。
したがってZ270チップセットにも載せられるものの動作しないため、新たに投入されるZ370チップセットを使用する必要があります。
動作周波数は全体的に下げられる形に
ソケットをそのままにコア数が増加したためなのか、どのモデルも第7世代CPUよりもベースクロックが引き下げられています。
例えばi7-8700Kは3.7GHzと前世代同モデルであるi7-7700Kの4.2GHzに比べ500MBzほど低下、という具合です。
とはいえシングルコアでの最大動作周波数はi7-7700Kの4.5GHzに比べ200MHz増加した4.7GHzとなっており、そこまで心配する必要はなさそうです。
一方でターボブーストテクノロジーを搭載していないi3-8350Kやi3-8100は純粋に前世代より動作周波数が下がった形となり、コア数が増えたことで性能がどれほどアップするのか微妙なところでしょうか。
そもそもKシリーズはオーバークロック向けですし、無印の性能がどの程度になるのかとても気になりますね。
またCPUの1次キャッシュがi7シリーズは12MB、i5シリーズでは9MB、i3シリーズで6MBと軒並み前世代よりも引き上げられており、さらなる高速化や効率化が望めそうです。
まとめ
AMDが台頭してきたことで随分急ピッチで第8世代CPUを発表していますが、ハイエンドクラスではコア数増加によるゲームなど3Dグラフィックで大幅性能アップ、それ以外でもマルチスレッドからシングルスレッド・コア増加により全体的な性能アップが見込めますね。
ここのところCore-Xシリーズの発表が続いたことで目新しさは感じられませんが、値段も多少なりとも値下げされており第2世代など初期のCoreシリーズを使用している方は買い替えを検討してもよさそうですね。
引き続き第8世代製品の発表は続きますから随時お伝えしようと思います。
関連リンク
インテル公式ホームページ
インテル - Newsroom
また、今回発表された製品の詳細については以下公式資料に記載されています。