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Office2013 ついに一部サポート終了へ

Officeのサポート終了ってあまり意識しませんよね。

Microsoftは今月2日、Office2013に対する一部サポートを今月末をもって終了すると発表しました。

というわけであまり気にすることがないOfficeのサポート終了に関して詳しく取り上げていきます。

 

<Today's contents>

 

Office製品のサポート終了でどうなるのか

OSのサポート終了はテレビでも取り上げられ、広く告知されるために把握される方が多いと思われますがOfficeはかなりひっそりとサポートを終了していきます。

そしてOSサポート終了に比べ危険性の認識が低いのは事実です。

ということで、まずOffice製品のサポートが終了するとどのような危険性が生まれるのでしょうか。

脆弱性をつかれてウイルスに感染する恐れ

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定期的にOffice向けの更新プログラムが配信されている

Office(に限らずすべての製品)には脆弱性が存在しています。

Microsoft製品の場合、この脆弱性が見つかるたびに更新プログラムという形で修正しています。

しかし、サポートが終了すると仮に脆弱性が見つかってもそれを修正する更新プログラムが配信されないため、その脆弱性をつく悪意あるファイルを開いてしまった際にウイルスに感染する確率が高まります。

 

ではサポート終了後の対策はどうすればいいのかという話となりますが、サポートが切れたOfficeは使わないのが一番ということになってしまいます。

しかしながら、ウイルス対策ソフトを導入していれば使い続けても何ら問題ないと思います。

仮に悪意あるOfficeファイルをダウンロードしてしまってもウイルス対策ソフトが検知するはずですからね。

 

Office2013 一部サポート終了で何が起こるか

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ここから本題ですが今回の一部サポート終了はあまり注目しなくても問題ないのかな、とは思います。

Office365でのOffice2013の使用は不可に

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Office365では現在、Office2013とOffice2016どちらを利用しても問題ないことになっていますが、来月以降はOffice2016のみがダウンロードおよびインストール可能となります。

なお現在Office2013をOfffice365で使用している場合はそのまま使い続けても特に問題はないようですが、MicrosoftはOffice2016へのアップデートを推奨しています。

カスタマーサポートは今月で終了

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カスタマーサポートと(詳しい説明がないためおそらくですが)オンラインでのトラブルシューティングが今月末をもって終了します。

発売から4年が経ち、Office2016が発売されたこともありOffice2016への移行を促したいんでしょうね。

 

このように今回はサポートの一部が終了するだけで、メインサポート(更新プログラムの配信等)は引き続き行われていきます。

したがってOffice2013を使用しているユーザーでも特に対策をする必要はなさそうです。

Office製品のサポート状況

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ではここで各製品のサポート状況を確認してみましょう。

Office2003以前のOffice製品

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すべてのサポート(延長サポート含め)が終了しています

さすがにOffice2003以前のOfficeを使用している方はほとんどいないと思いますが、すべてのサポートが終了しています。

実はOffice製品のうち3%近くはOfice2003、そしてそれ以前のOfficeも含めると5%近くもシェアがあるんですね。

ここまで古いとセキュリティ上かなり危険なため、もし使っている方がいたら早めに新しいOffice、あるいは類似したソフトにに移行することをお勧めします。

Office2007

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今年10月10日を持ってサポートが終了します

世代的にはWindowsVistaあたりですかね。

昨年時点でOffice全製品のうち11%がOfffice2007ということで、サポート終了の影響を受ける方はかなりいるのではないでしょうか。

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公式ページでも今年10月にサポート終了する旨の記述がなされている

Office2007に関してはまたサポート終了の時期が近付いたら取り上げようかなと思います。

ちなみに、Mac向けのOffice For Mac 2011に関しても同日にサポートが終了します。

Office2010

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2020年10月13日にサポートが終了します

世代的にはWindows7ということもあり、今もOffice製品の44%がOffice2010となっています。

実際筆者の周りの環境でもOffice2010を使用しているところはかなりありますね。

サポート終了まで3年ほどありますが、2020年にはWindows7もサポートを終了するためかなり注目されそうですね。

Office2013

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2023年4月11日にサポートが終了します

今までのOffice製品とは一線を期す形でリリースされたOffice2013。

Windows8世代と考えるとUIや仕様の大幅変更も理解できますね。

Office365が導入されてからもプリインストールという形でかなり流通していますので利用されている方は多いのではないでしょうか。

とはいえサポート終了まで6年あり、特にまだサポート終了を意識する必要はなさそうです。

Office2016

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まだサポート終了は発表されていません

昨年リリースなだけあってまだサポート終了に関しては発表されていません。

Office製品のサイクルが10年であると考えるとおそらく2026年にサポート終了するとは思われますが。

正直Office2013で十分かなとは思いますが、ファイルの保存でウィンドウを開かなくてもいいとかどうでもいい地味なところが進化してるんですよね。

とはいえ実際、普及率も2.4%にとどまっています。

個人的な予想ですがプリインストールがOffice2013などに比べて圧倒的に少ないことで普及率が低いんでしょうね。

まとめ

今年気を付けるべきはOffice2007とOffice For Mac 2011のみですね。

Mac向け製品がどの程度普及しているのかわかりませんが、Office2007同様に注意が必要です。

一方今回のOffice2013一部サポート終了もユーザーにはほとんど影響ありませんし。

ところで、いらない子だったWindowsVistaは今年4月のサポート終了が目前に迫ってきている上、Windows7もあと3年でサポート終了となりますし、Windowsを大きく変えた2製品もそろそろお役御免なんですね。

(正直Windows7に関してはサポート延長しそうですけどね。)

サポートが終了するOffice製品を利用されている方は、この機会にOffice2016やOffice365への移行を検討されてみてはいかがでしょうか。

個人的にはOffice2010以前の製品からOffice2013/2016への乗り換えはアリかと思っています。

 

 

それでは、各種リンクです。

support.office.com

Office2013 一部サポート終了に関するお知らせ

サポート終了に関するよくあるご質問 | Microsoft

Office製品のサポート終了に関するご案内

2017年にサポート終了する製品 | Microsoft

2017年にサポート終了する製品一覧

 

※今回記事内で触れている「Office製品の普及率」ですが、「キーマンズネット」発表の「国内企業におけるOffice普及率」のデータを参考にしています。

 

それでは・・・。

明日はいらない子WindowsVistaについてでも取り上げようと思います。

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